Feb.5

ナタリー・ニコルズ(ザ・タイムズ)による:
2月2日(日)L.O.L.A..L.A トルバドール。 トルバドールでのショウがある週末は、おもしろい事になりそうだった。勿論、沢山のミュージシャンやバンドの友だちが来、ジャーナリストたちやら有象無象やらがチェックしに訪れていた。これがハリウッド。”本当のファンの為にチケットが残っているならいいけどね。前売りを買っている何百人かのファンが居るはずだよ。”とニックは云う。

ジョニーとヒーラーズがそこに入るや、会場は既にとてもいいヴァイブに溢れていた。バンドは楽屋から期待に満ち満ちて興奮しているお客さんが見えた。客電が落ちて暗く青いステージにゆっくりメンバーが現れた。いっきに会場は歓声に包まれ、たったひとり白いライトに照らされたジョニーが、”Long Gone”の最初のコードをぶっ放すまで続いた。バンドは観衆を熱狂させ、お客さんも準備万端!ジョニーとヒーラーズがついに、L.A.で演奏するのだ!L.O.L.A!

最前列には新しいファンがヒーラーズの曲を一緒に熱唱し、後方でも一様に興奮状態だ。ジョニーもゴキゲンで床を踏みならし、良く歌っていた。”All Out Attack”は大変なサプライズをもたらした。ジョニーがマイクに向かって”Allow me!!”と歌い叫び、ふと周りを見ると、皆、度肝を抜かれた様子だった。再び彼が曲を歌い始め、お客さんはようやくロックし始めた。”Allow Meeeee..."

ショウの途中で、ジョニーがメロトロンに対し、こんなに素晴らしいオープニング・アクトは無いと感謝の気持ちを述べた。観衆も皆同意し、拍手喝采を贈った。次曲の”Don't Think Twice It's Alright”のセカンド・バースでメロトロンの彼がステージに現れ、一緒に歌い始めると、曲の美しさはますますアップし崇高なものとなった。ジョニーは夢中になっていた。”メロトロンが一緒に歌ってくれるなんてステキだろう?ほんとに美しいんだ。U.Sツアーにおいて最後に特別なものが出来たよ”。

トルバドールの2夜目は、DVD用に録画されていた。照明がどうも気に入らなく、バンドを苛々させたのでジョニーはTVか何かを意識したセンスの照明係とやりあった。”ちょっとハッスルしちゃったよ。だって照明が明るすぎるんだもの。内省的な曲でより親密に感じて貰うのは難しいけど、何らかの方法でそれがうまく行き且つ良いエネルギーに満ちたものに出来るのさ。昨夜よりもね”。

ショウの後、バンドはゲストや友だちと会った。ジョニーは自身のギター・ヒーローでありかつてはニール・ヤングバンドのメンバーでもあったニルス・ロフグレンや昔なじみのビリー・ダフィなどと歓談した。アロンザはクーラ・シェイカーのプロデューサーであり、ピンク・フロイドやアリス・クーパーなどとも仕事をしたボブ・エズリンとお喋り。他、シャーラタンズのティム・バージェスとマーク・コリンズが挨拶に来た。皆が皆、ヒーラーランドの夜を愉快に過ごしたのだった。

ポップ・ミュージック・レビュー:
ジョニー・マーはギターの魔術師であると同時に、いまや自身のバンドのシンガーでもある。その陰にはスミスとしてモリシーの後ろで輝かしくギターを弾いていた経歴やエレクトロニックでのサムナーとの共演他、沢山の仕事・・・ひとつ質問したい。何故もっと早くフロントマンになろうと思わなかったのか?月曜、トルバドールでのショウでヒーラーズを率いるジョニーは観衆に自らがシンガーであると納得させた。彼はまた、キラ星のようなメンバー、ドラマーのザック・スターキーや元クーラ・シェイカーのアロンザ・ビヴァン、そしてセカンド・ギタリストでありキーボードも担当するジェイムズ・ドヴィアックのバックアップを得て確信もあったろうし、デビュー・アルバムの曲が素晴らしかった事もあるだろう。

”Last Ride”や”Caught Up”のような、独特の雰囲気を持ちながら推進力を持ったナンバーはメロディックで緩急に富んでおり、エレクトロニカの響きもあるが、マー自身のトレードマークであるヴァイブによってドライブされている。彼の歌唱はマテリアル毎に的確で、75分の間、愛想が良いにも関わらず控えめだ。歌詞はマーの正確なギター・ワークと違い、ゆっくりと、時に性急に歌われる。いつくかのリズミカルに鳴り響くようなチューンがこだまする様は、まるで初期のピンク・フロイドの感触を思わせ、更にはファンキーな響きがあった。”InBetweens”に至っては、荒いエッジがありヘヴィーなブルーズのようだった。それに於いても、音楽は古典というよりもモダンであり、これは普遍的と云わねばならないだろう。

>>-Mar.14

LOLA:LAに入ってからやたらL.O.L.Aを連呼しますが、LOLAって云うと、私はキンクスの曲しか浮かびません。なにか他に意味があるのだろうか。