NME FEB.16, 2008 

translated by MAKIO 

The CribsがヘッドライナーをつとめたショックウェイブNMEアウォーズ・ツアー2月1日グラスゴーのギグでの、最後の二曲はいつもと何かが違っていた。”I'm A Realist”の途中で彼らが演奏した”カバー”、スミスの”Panic”に、このクラシック・シングルを書いたマンチェスター・レジェンド、他でもないジョニー・マーその人が加わっていたのである。翌日、NMEはマーの故郷であるマンチェスターのバックステージを訪ね、この4人組を直撃!いかにしてこのコラボレーションが生まれたか、また、今後の展望などを訊く・・・

NME:いったいどうやって知り合ったんですか?

Gary Jarman(ベース):ジョー・プラマー(モデストマウスのパーカッショニスト)のポートランドの自宅でのバーベキュー・パーティで会ったんだ。ここでイギリス人は俺だけだと思っていたのに、なんか北部訛りのやつが居るな・・・誰だよ、と。俺はサラダを取ろうとしていたジョニーの背後で犬と遊んでいたんだけど、彼が振り返って、”ぼくクリブス大好き”って云うわけ。奇妙な事に、それでも俺は初めそれがジョニー・マーだって全然解らなかったんだよ。なにせ、彼はまるきりその場に溶け込んでしまっていたからさ。

Johnny Marr:僕はずっとビーズカーテンの影に居たからね、見逃してしまったのも無理はない(笑)。でも僕らはすぐに沢山の共通点を持っていることに気付いたんだ。ラヂオで”Hey Scenesters!"を聴いてぶっ飛んで、今も夢中なんだよ。アルバム”The New Fellas"はしょっちゅう聴いていたね。だからってわけじゃないけど、彼らはとてもイギリス的かもしくは、同じものからの影響を感じたんだ。去年のグラストンベリーでライアン(ギター)に会ったんだけど、彼のプレイを聴いて確信し、ニューヨーク・ドールズやジョニー・サンダース、NYのパンクシーンについて質問攻めにしたんだ。

NME:ジョニーにコラボレーションを申し込もうと思ったのはいつ頃ですか?

Ryan Jarman(ギター):ギャリーがジョニーに会った後、携帯に”ジョニー・マーが俺らを気に入ってるみたい”とメールして来たから、一緒に曲を作ったり出来ないかな?って返事したんだ。んで、お互いをよく知ろうとグラントンベリーの後のロンドンでのパーティで会った。何も食べもせず、気が変になっちゃって、”クソッ!”って感じで立ち上がり、とうとう云ったんだ。”一緒に曲を作りませんか?!”ってね。

Gary:もし誰かと友だちになったとして、そいつが音楽的に同じ展望や感覚を持っていたとしたら、そいつこそ一緒にやるべき人物なんだよ。それは突然起こるなんてものじゃない。計画なんて何にもなかったんだ。

Johnny:クリブスもモデストマウスも忙しかったけど、1月21日から一週間ほど時間を取り、ストックポートのスタジオで作業をしたんだ。

NME:スタジオではどのような感じだったんですか?

Gary:グレイトだったね!何も不具合は無かった。ジョニーは彼の仕事をし、俺たちも俺たちの演奏をしただけさ。随分長いことね。終いには、”めちゃくちゃ良くない?”とか”もしかして最高じゃない?”みたいな所まで行って。ただひとつはっきりしていたのは、その音が依然として凄く”イングリッシュ・サウンド”だって事だよ。

Johnny:僕たちがイギリス人である限り、それを取り除くのは難儀なことさ。文字通り、期限ギリギリまで作業をした。金曜日はマイクの前から動かずにずっとジャムったりレコーディングし続けたんだ。

Gary:最初に書いた曲はかなりヘビーだったね。

Ryan:バリバリだったね。でも凄くメロディックなんだよな・・・

Ross(Jarman/ドラムス):こんな曲もあったよね、”フック、フック、フック、ちょっとフック、繰り返し・・・みたいな。

Gary:キンクスみたいに始まるのもあったな。俺たちがかつてやったものよりずっとパンク・ロックな感じの。

Ryan:俺はギターレッスンの類を一切受けたことがないんだけど、唯一進歩する方法があるとしたら、こうやって他のプレイヤーと演奏して、今までやった事のないことをやるって事だと思うね。

NME:一緒にライブをやるアイディアは誰から出たのですか?

Gary:こんなに一緒に演奏して楽しいんなら、一緒にギグをやればもっと楽しいに違いないって思ったんだよ。一週間ジョニーを交えてプレイしてきて、これは今までの三人組と同じくらい良いサウンドになるんじゃないかって。

Johnny:”Panic”を演奏するって決めるのに3秒とかからなかったね。彼らが演奏するのを聴いたばかりだし、予想はしていた。疑いようもないくらいビッグでクールなサウンドだよ!

Gary:みんなスミスがどれだけぶっ飛んだバンドだったか忘れちゃってるんだよ。人々が思うスミスって詩的なインディーロックって感じだろ?でも実際彼らはバリバリにロックしてたのさ。俺たちがそれを演奏する事で証明してあげるよ。

Johnny:スミス時代じゃなくて、昨日の事(飛び入り演奏したグラスゴーはバロウランズ)を思い出したね。しばらくの間、僕はある特定の曲を神聖なものだと信じていたけど、それは自分勝手な思いこみだった。そんな迷信は誰も信じていないし、そもそも曲は人々が聴いて楽しむ為のものだからね。演奏されるだけのものであって、会話も理論も必要ないんだ・・・法廷もね。

Gary:夕べはみんなが、”ジョニー!ジョニー!ジョニー!ファXXン マー!”って叫んでたよ。スミスは今でも最重要なバンドだし、”Panic”を演った時は皆大興奮だった。

Johnny:カバー・バージョンには聴こえなかったよね。クリブスは特徴的だし、何がクリブス的であるかよく知っている。緊張したかって?全然!彼らのやることや周りにはいつもお祝いムードがあってね。祝福と調和ムードで満ちてるんだ。審判の時間なんかじゃ全くないんだよ。

Gary:同くその通り。みんなこの曲を聴いてハッピーなんだ。大事に思うのはいい事だと思うけど、なにもそれを窓の外で聴くことはないんだ。

Johnny:誤解しないで欲しいんだけど、例えば誰かさんがビートルスの曲をめちゃくちゃにしたりして・・・

Ryan:パニック・アット・ザ・ディスコみたく・・・

Johnny:まあ違った話なんだけどね。要はウージーサブマシンガンなんか捨てちゃえってこと。バンドは良い曲を良いかたちで演奏している。それって本当に素晴らしい事なんだよ。

NME:この4人組の未来は?

Ryan:全て(レコーディングもライブも)うまく行っている。次に一緒に出来るのはいつか?って所なんだ。実際その次の機会を話合ってもいるけど、焦るのは厭だし、いい曲が出来ればそれでいいんだからさ。

Gary:俺たちは最近、アルバム”Men's needs, Women's needs, Whatever"をリリースしたけど、今年はニュー・アルバムを創らなくちゃ、なんて別に計画しちゃいなかった。ただEPかシングルを出そうって話をしていただけなのに、こうなっちゃった。今は一緒に演奏するのが楽しいってだけで、それが唯一の過程ってとこかな。

Johnny:僕もそう感じたね。ライアンといっとう最初にレコードについて話したとき、直感的に閃いたのは、最高のサマー・シングルを創ろうって事だけだったしね。

Ross:いいアイディアだよね。もう準備は万端なんだ。

(updated Mar.09/2008)


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