JOHNNY MARR - Meet The New Guy

HARP MAGAZINE JAN.-FEB.2007 (Interviewer : Trevor Kelley * Translated by MAKIO)

HARP:一昨年前、かなり突飛な申し出の電話がアイザックからあったわけですが、貴方はモデストマウスというバンドをご存じでしたか?

マー:知っていたよ。いくつかの曲は凄く好きだったしね。"Satin in a Coffin,” “Dramamine”, “Float On” や”The Moon & Antarctica”の曲とか。だから彼らがどんな音楽をやっていたのかは知っていたんだ。勿論、後にそのバンドにギター・プレイヤーとして身を置くなんて思いもしなかったけど。

HARP:この仕事の為に家族の元を離れてポートランドに移る必要があったんでしょう?

マー:確かに長いことポートランドに居たね。でもラッキーだったのは、僕が新しいアルバムを作るって事に我が家族は大興奮でさ。二人の子供(ナイルとサニー)と妻(アンジー)はもう狂喜乱舞だったわけ。僕の子供はギターを弾くんだよ。

HARP:実際、息子さんはモデストマウスの大ファンだと聞いています。

マー:そうなんだよ。“Ocean Breathes Salty”のリフなんか僕より先に弾けてたんだ(笑)。ちょっと便利だろ(笑)。僕はアルバムを作り始めると長々と自宅には不在になってしまい、その事に関してはどうなんだろうって思ってたんだけど、うちの家族がモデストの大ファンで助かったよ!

HARP:それに、バンドに加わる事を悩んでいた貴方に”パパ、やるしかないでしょ!”とけしかけたのは息子さんだとも聞いています。

マー:僕は(その話があった時に)決心してたよ。家族にツアーに出てもいいか訊ねてみたんだ。”来年このアルバムが出たらパパはまた家に居られなくなるけど・・・どう思う?”ってね。そうしたら、”今更何云ってるの?モデストマウスなんだよ?やらなきゃ!”だって(笑)。もっと象徴的だったのは、ある日、車でリハーサルに向かっていた時だった。物凄く愛着のある曲がいくつかあって、それを演奏するんだって考えてたら知らぬ間にアクセルをベタ踏みしていたんだ。”くそっ!もう始まってるんだ!もうバンドにのめり込み始めてる!”って、僕自身が気づいちゃったんだよ。まさかアルバム全体に関わるなんて、まだ誰にも解らなかったけどね。

HARP :しかし、バンド内に於ける貴方のメンバーシップはちょっと驚くべきものだと多くの人々は感じている事と思います。他の5人との顕著な違いが貴方にはあると思うんですが・・・。貴方はヘルシーなタイプじゃないですか?

マー:僕はエアロスミスと契約したわけじゃないんだけど(笑)。穏やかで保守的な様は激しさがないって思うのかも知れないけど、本当は反対なんだよ。僕は激しい人間だ。売人とも取引は無いし、アル中でもなければコカインも忌み嫌っている。ありきたりで創造的じゃないと思うけど、それでも僕は”激烈”なんだよ。馬鹿馬鹿しい虚栄心とは違うのさ。

MODEST MOUSE (ISAAC BROCK) - Sea Changes

HARP MAGAZINE JAN.-FEB.2007 (Interviewer : Trevor Kelley * Translated by MAKIO)

HARP:マンチェスターのジョニーの自宅へ電話して、バンドに加わって欲しいという申し出をした時の話ですが、それまで貴方は彼に会った事はあるのですか?

ブロック:ないよ。俺のマネージャーに番号を調べさせ、それでジョニーに電話をして・・・驚いた事に彼は俺の話にノッてきたんだ(笑)!彼は本当にびっくりするほど色んな沢山の音楽を知っていて、それこそが俺がジョニーを気に入った理由なんだけど、今まで彼が聴いてこなかった音楽に物凄い興味を示したんだ。でもコールバックしてくれるなんて全然思わなかったよ!丁度バンドのギターを探していた所だったけど、もう他は有り得ないって感じたね。

HARP:他に候補者はあがっていましたか?

ブロック:いや〜、友だちの!!!(チックチックチック)に頼もうとも思ってたけど、しなかったね。マジな話、こうピーンと来たのはジョニーが最初さ。

HARP:どうもそれがレコード作りをするのに理想的とは云えない状況に思えますが、何か疑問は抱きませんでしたか?何が起こるか解らないじゃないですか?

ブロック:俺がジョニーとやりたかった理由のひとつは、彼は俺みたいな弾き方をしないからさ。実際それがうまく行き、そうじゃなかったらしょぼいもんしか出来なかったろうな。

HARP:そういった疑念が取り払われたのはどの時点ですか?

ブロック:不安は速攻消えた。あらかじめ彼がこのバンドでどの程度の貢献が出来るか彼自身に決めてもらった事が良かったね。うきうきした気分で次作のプランについて話したよ。全てが前向きだった。

HARP:このモデストアルバムは、もう長いこと無かったような、貴方が最初につくった頭上に迫り来る暗雲に悩まされずに作ったもの、という感じですね。しばらくはこの幸運なイベントによってソングライターの血が騒いだのじゃありませんか?

ブロック:まあね・・・ぶらぶらしたりもせずに思うわけだ・・・”ああ、クソっ!うまく行かねえ!何か書かなくちゃ・・・”みたいな(笑)?。確かに他の皆とは違って、俺の人生ってやつはいつもドラマとトラウマまみれで、ずっと一部分が何かに囚われたままなんだ。でもそれは飽くまでも想定内。曲作りには関係ないよ。

HARP:前作では貴方の人生最大のドラマがあった事は公然の事実ですよね。比べてみてどうですか?

ブロック:サイコウ。これは簡単な事じゃないよ。一生懸命、清く正しく働き、それでいて病院で最期を迎えず・・・誰にも深刻な問題はなかったし、誰もこの週末のお楽しみを台無しにするような事はしなかった。みんなサイコウだったんだ。

HARP:それって・・・バンド史上初なんじゃないですか?貴方がずっと低姿勢でいられるなんて。大抵は騒動話ばかり聞きますよ。今は全く持って違うようですね。

ブロック:だろ?(笑)いいね〜。もう騒動話は提供出来ないよ!

HARP:その役目はもう他の誰かが担ってくれてるんですね。22歳のコドモがあっちの方に・・・

ブロック:馬鹿なことばっかりしてる?飽きもせずに、ね。

HARP:若くしてバンドを始めた時、貴方は30代になってもレコードを作り続けていると思っていましたか?

ブロック:実際、若いときは残すものなんか無くていいって思ってたね。俺の人生それでいいって。例え一文無しで橋の下に住んでようとも、メジャーとサイン出来るって真剣に思ったり。それが暗くも困難にも思えず・・・そんな感じだったね。

HARP:貴方はモデストマウスのレコードを作り続けてなんと11年にもなります。

ブロック:ほんと?俺は16年前からモデストマウスだったけど、当時はテープだったな。それからとなると、95年以来ずっと、て事になるな。

HARP:そういう意味でも、私は今回のアルバムは本当に楽しみなんです。スタジオ内で何が起ころうとも、今作で是非ともプラチナムを取って下さい。全てを乗り越えた後は、あとアルバム6−7枚はイケますよね?

ブロック:ん〜。やりたくなくなるまではやるつもりだよ。今、何かやらなきゃいけない事があるように思うし、最悪何も起こらないとしても、何かにトライする事が必要なんだと思う・・・それが何なのかまだ見つけられないけど。まだ俺が作りたくて作れていないレコードがあるような気がしてるんだ。

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